中学校の生徒に対する評価の仕方が変わります。
- Munetaka Naka
- 2020年9月7日
- 読了時間: 2分
更新日:2020年9月8日
特にこの地域ではテストの結果とともに評価の材料として授業中の態度や提出物の様子などを考慮した「平常点」が子供たちへの評価を大きく押し上げてきました。テストで10点未満の結果しか出していなくても「まぁ、授業妨害などをするわけじゃないから…、1は可哀そうだから2をつけよう。」といった具合に。
しかし、そのことが中学生の自己評価をおおいに狂わせてきたのは事実です。このことの大きな要因としてあるのは「内申点重視で合否を決める地元高校の存在」です。ここ数年では250点満点の高校入試において150点程度あれば特別進学クラスに合格、70点程度あれば普通科に合格、昨年度の前期入試では2科100点満点で5点未満でもシステム工学科に合格といった具合でしたから、「あぁ、自分はちゃんと高校に入学できるくらいの力は持っていたんだ。これが普通なんだ。」と勘違いして高校に入学した人も多かったはずです。自分を普通だと思っているから「このまま大学を目指そう、やりたいことができる会社に就職しよう。」とある意味「のうてんき」に高校生活をスタートさせてしまう人が多いのです。
しかし近い将来、テスト結果を重視して中学生は評価されることになります。そうなれば「自分はやるべきことに対してどれだけの結果が出せるのか」と今までよりは正確に自分を評価できるようになります。すると、「将来やりたいことをやる、なりたいものになるために自分が何をどうやるべきか」を考える機会ができます。毎年、ほぼ変わらない定期テストで点を取るために「過去問・よく当たる対策プリント(?)」ばかりを何度もやるだけで、きちんと基礎からを学ばない中学生が高校入試で失敗する原因も理解できるようにもなるはずです。
特別進学クラスを受験したけれど普通クラスにスライドしていた中学生たちが「実力を発揮できなかったのではなく、それだけの実力を身につける正直な学習をしてこなかった、実力が足りなかった。」と気づくことができるようになります。この変化、私は大賛成です。
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